流れ流れて諸行無常

転生人後(てんせいじんご)

泣いたり笑ったりしているうちに、あっという間に人生も
終わりです。皆さん、頑張って下さい。


この字はなんと読むのでしょうか?
経典の中ではエンと読んだりオンと読んだり又はオーンと
発音したりします。
実はオームという字です。あのオームという字なのです。
a・u・m(阿・汚・麼)の3字から成る言葉で、古代インド
では、発生・維持・終滅が合体したもので一切の世界を表
します。おおかたのインドの宗教に共通する考え方のよう
ですが、ヘブライのアーメンに相当するともいわれていま
す。

このオームという字は経典の中にはたくさん出てきます。
真言といって、具体的な意味に訳せない呪文のような言葉
にはこの漢字がひんぱんに使われています。

オン カカカビサンマエイソワカというのはお地蔵さんの
呪文ですが、最初のオンはオームという字です。

観音さまには、オン アロリキャソワカ と呪文を唱えま
すが、やはりオンはオームという字です。

インターネットをやっているような皆さんはこのような呪
文はよく知らないと思いますが、田舎に行けばおじいさん
やおばあさんはよく知っています。田んぼ道に立っている、
お地蔵さんやお寺の観音さんにこの呪文を一所懸命に唱え
ている姿に出会います。

私たち日本人はオームという意味は
知らなくとも、昔からこの言葉を使
っていたのです。宗教というのは何
か新しいことを言いだせば、素晴ら
しい世界が待っているかのような錯
覚に陥りがちです。最近はすぐに特
定の人にかぶれたり、他を拒絶する
人が多いのですが、これは人間が幼
い証です。簡単にいえば世間知らずです。もっと広く社会
を見つめられような眼(まなこ)を持ちましょう。

宗教の目的は自分が本当の自分になることだと私は理解し
てます。自分以上に成ろうとしたり、現実を見ないで空想
におぼれる人は「あなた」の人生が「あなた」のものでな
くなります。自分のことを神さまや仏さまの責任にしない
でほしいのです。

私のような田舎の和尚でも人をだまして宗教に引きずり込
むことくらいは簡単に出来ます。人が現在苦しんでいる弱
点に付け入ればいいのですから。でも、そんな卑怯なこと
は絶対に出来ません。宗教者以前に人間として出来ないか
らです。

長くなりますので、結論を出します。人間は死ぬときは絶
対に死にます。死にたくなくても死にます。たとえそれが
10才でも20才でも。これが事実です。この事実を宗教
の名のもとにねじ曲げることは出来ません。そして、人は
苦しまなければならないときは、苦しまなければならない
ようになっているのです。苦しみから逃げずに、がっぷり
と四つに組む勇気を持って下さい。そんなにも苦しんでい
る「あなた」を友が、恋人が、父が、母が、そして私たち
が「あなた」の手を握られずにいられましょうか。お互い
手を把って共に行くのが真の宗教生活だと思うからです。



近所のわんぱく小僧がやってきた!

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道樹寺 江口 潭渕(たんえん) dojuzi@ktroad.ne.jp