ここは書院(しょいん)。

ここは書院


といいまして、もともと昔は、学問をするところだったのですが、今では、
通常は表座敷のことをいいます。床の間があり、書院棚がついて、多くは
まとまったお客さんを接待するときなどに使用します。お寺さんでは立派
な書院を持ってるところが多くありますが、道樹寺(どうじゅじ)の書院
はたいしたことありません。あしからず。

書院といえば、掛け軸が掛かっていますね。
日々是好日とか無一物中無尽蔵などといろいろな禅宗の和尚さんが書かれ
た掛け軸を特に墨跡(ぼくせき)といって昔からその和尚さんの人柄や、
厳しさなどが書に表れているということで大事にされてきました。
それらの元になっているのが中国の唐の時代や宋の時代の和尚さんの語録
です。しかし、ここだけの話ですが、禅語(ぜんご=掛け軸などの言葉)
の出典は論語や荘子、唐詩、宋詩の中からもってきたものが数多くありま
す。
ですから、禅宗の和尚さんが使う言葉は伝統的な言葉が多いのであって、
禅宗だけの独善的なものではありません。それどころか、あの有名な中国
の詩人、杜甫(とほ)だって言っているじゃありませんか、私の作った今
までの詩は言葉一つたりとも自分で作ったものはない。全て古典の中から
戴いてきたものである、と。

要するに言葉は生かして使うものであって、言葉に使われてはいけないと
いうところですか。


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道樹寺 江口 潭渕(たんえん) dojuzi@ktroad.ne.jp